MT4のEA(エキスパートアドバイザー)でFX自動売買をしている方は、EAと同様に便利な他の自動売買システムにも興味があり比較してみたいという方も多いでしょう。FXでの分析や予想をコンピューターが計算して24時間常にチャートを監視し、自動でトレードをしてくれるFX自動売買ツールには、MT4のEAのほか、リピート注文型自動売買(ループ系やリピート系とも呼ばれる)やストラテジー選択型(ミラートレーダー)などのシストレ(システムトレード)があります。当記事では、一定の値幅ごとに自動で注文を繰り返し利益が出たポジションを決済していく自動売買システム「ループイフダン」についてご紹介します。

「ループイフダン」はアイネット証券の登録商品名です。アイネット証券がひまわり証券にもループイフダンを提供しているので、この2社だけが「ループイフダン」という商品名を使用することができます。

FX自動売買のシストレ(システムトレード)は、大きく分けて2種類あり、一定の値幅で繰り返し注文をおこなう「リピート系」と、あらかじめ組み込んだルールにもとづき自動売買する「ストラテジー系」に分かれます。ループイフダンは前者の「リピート系」シストレとなります。

イフダン(IFD)は「If done」を略したもので、FXで広く活用されている注文方法です。イフダン(IFD)注文では、新規注文と決済注文を同時に発注することができます。一つ目の新規注文が成立後、自動的に二つ目の決済注文が予約されます。一定値幅のイフダン注文を自動で繰り返す(ループさせる)ことで「ループイフダン」と名付けられています。

ループイフダンでは、ループ幅が狭いと取引機会が多くなり、利益が多くなる可能性がありますが、相場が予想に反した場合は保有ポジション数に応じて必要証拠金や含み損が多く発生するので、「最大ポジション数が多い、耐えられる値幅が少ない、利益が多い」という特徴があります。逆に、ループ幅が広いと、取引機会は少なくなりますが、相場が予想に反した場合でも必要資金を抑えた運用ができ、「最大ポジション数が少ない、耐えられる値幅が多い、利益が少ない」という特徴があります。運用資金に余裕の持てるループ幅を選択するのがループイフダンの運用に大切で、メリットでもあります。

また、ループイフダンの魅力的な機能の一つとして、口座全体の損失を任意に設定できる「マイセーフティ機能」があります。これはループイフダン口座で発生している評価損の合計額が、設定した金額に達した時点で強制決済を発生させる機能であり、稼働中のループイフダンはすべて停止となり損失は想定範囲内で済むので、リスクコントロールに適しているといえます。

ループイフダンはMT4のEAと同様、一度稼働させると、その後は自動で売買を繰り返すので初心者の方や忙しい方でも簡単にはじめることができます。設定も非常に簡単で、あらかじめ用意された選択肢の中から売買システムを選ぶだけではじめられます。また、リピート系のFXはポジションを複数持つことで資金が多めに必要だというイメージがありますが、ループイフダンは1000通貨から始められるので、10万円もあれば始めることができます。低コストで設定も簡単なので、初心者にオススメです。

先の述べたように「ループイフダン」というの登録商品名ですので、MT4のEAとして同じ商品名を使用することはできませんが、戦略の内容としてはそれほど難しいものではなく、インターネットで検索すれば同様の機能をもったEAも存在しますので、興味のあるかたは探してみるのも良いでしょう。

MT4EAの無料配布サイトであれば、無料でEAを取得することが出来ます。EAの設定方法からサポートまで、このサイトだけで完結できます。